2019年3月にオープンした「茶屋町あるこ」に人気スペイン料理店の新店が出現。
それが、「maspi」というカタルーニャ料理のお店です。
本町にある人気バスク料理「エチョラ」から新しく出店されました。
夜はコース料理1本で勝負。
今まで食べてきたスペイン料理とは一味もふた味も違う、洗練されたカタルーニャ料理を頂きました。
グルメな方にこそ食べてもらいたい、見た目も味も素晴らしいお料理を紹介します。
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目次
maspiは、茶屋町あるこのスペイン・カタルーニャ料理
オープン直後から気になっていたカタルーニャ料理のお店、maspi。
お店の外観からとてもクラシカルな雰囲気です。
店内は木目を基調とした温かい雰囲気で、カウンター席とテーブル席が用意されています。
2人での来店ならカウンター席がおすすめ。
というのも、maspiはオープンキッチン。
経験豊富なシェフのお料理する姿を眺めることができる特等席です。
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maspiのディナーメニュー
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ランチ・ディナー共に、コース仕立てのメニューになっています。
ランチコースは3000円、ディナーコースは、6000円です。
詳しいメニューの内容は公式HPにて見ることができます。
(*夜のコースメニューの内容は2週間〜1ヶ月の不定期で変わります。)
maspiのディナーコースをいただいてきました。
お付き出しのタパスだけで4種類も出てきます。
- (上)パンコントマテとイベリコ豚生ハム・ハリイカ、ポルチーニ、ミニそら豆
- (左)アルベキーナ種のオリーブ
- (右)ホワイトアスパラガスのスープ
イベリコ豚の生ハムは、よくあるスペインバルに出てくる生ハムと比べてワンランク上の味わい。
肉の旨みがしっかりしていて、脂が甘い。
一口サイズのスプーンも、ハリイカのコリコリ感とそら豆がベストマッチ。
繊細な味わいで、優しい口当たりでした。
そしてびっくりしたのがアルベキーナ種のオリーブ。
温められていて、初めて体験するオリーブの食べ方でした。
アルベキーナ種のオリーブは、マイルドでフルーティーな味わいが特徴です。
なかなか食べることのできない品種のオリーブがいただけました。
アスバラガスのスープは、ヘーゼルナッツの粉末がのっています。
この時点で、どの料理も一手間かけられているのがとても伝わります。
続いて前菜へ。
前菜は2種類から選びます。
今回はシェアして、両方いただきました。
まず、写真↑のズッキーニ。
先端のズッキーニの花は、一見シンプルに見えますが口に入れた瞬間サプライズ。
中には、とっても濃厚な野菜の煮込みと山羊のチーズ。
いい意味で期待を裏切る美味しさです。
初めて食べる味わいに、感動しました。
もう1つの前菜は、和歌山産のアジと白いんげん豆。
本来カタルーニャでは、違う魚を使うお料理だそうですが今の時期アジが旬ということで、あえて日本人に合わせたアジを使用したそうです。
アジは身がふっくらとしていて脂の乗り具合も抜群。
そして、白いんげん豆のソースが絶品。
カタルーニャ料理では定番な甘さと酸味がうまく調合されているソースでした。
もう1つの前菜が北海道産アスパラガス。
今が旬のアスバラガスに、ロメスコソースとアンチョビ。
スペイン・カタルーニャ地方の伝統的なソース。
ナッツとトマトをベースに作られていて、魚・肉・パンと何にでも合う万能ソースです。
ロメスコソースは、私にとって初体験。
奥に見えるパンとも相性抜群でした。
(maspiで提供されるパンもすごく美味しい!)
この日一番感動的な美味しさだったのが、こちらのリゾットです。
イベリコ生ハムの旨みがぎゅっと濃縮されたリゾットにプリップリの足赤エビ。
お米の炊き具合がもうパーフェクト。
パスタでいうアルデンテです。
芯の硬さは残しつつベチョっとならない程度の柔らかさ。
これだけお茶碗にたっぷり1杯食べたい美味しさでした。
メインは3種類から2種類をシェア。
- イベリコ豚、ホタルイカ、モンゴイカのアルボンディガスとイカ墨のアリオリ
- スズキ・あさり・白エビのスケット
写真左は、小さいミートボールにホタルイカ、グリンピースにイカ墨のソース。
ミートボールは、柔らかくどこか日本人に馴染みのある味でした。
写真右のお魚料理は、すごく私好み。
スズキの火入れが素晴らしいのはもちろん、上にのった白エビがすごく美味しかったです。
下にひいてあるトマトベースのソースは、3時間以上かけて煮込まれて作られていてトマトの自然の甘みがギュッと詰まっています。
最後のデザートも2種類をシェア。
- マスピ風クレマカタラーナ
- ミントとクリームチーズのタルト・オレンジとシナモンのソルベテ
最初に一言言わせていただくと、マスピ風クレマカタラーナは絶対食べて欲しいデザートです。
パリッとしたクッキー生地にミルキーなクリームがサンドされています。
本来のクレマカタラーナよりも甘さを抑えたマスピオリジナルに仕上げられています。
日本人の好みに合わせた上品な甘さで、これ単品で販売して欲しいくらい。
(マスピ風クレマカタラーナをお土産用にテイクアウト販売を希望します。笑)
もう1つのクリームチーズタルトも、もちろん絶品です。
アニスの風味を感じるタルトも、甘すぎず上品な味わいです。
横に添えられたオレンジとシナモンのソルベは、すっきりと爽やかな味わい。
お腹いっぱいなのに、デザートは別腹。
どちらも大満足でした。
ワインの品揃えも素晴らしい
食事と一緒にいただいたワインも素晴らしいセレクト。
なかなか目にすることのできない産地のワインなどを取り揃えていて、相談すればお料理に合うワインを選んでくれます。
食後にぴったりなちょっと甘めの(でもアルコール度数は高い)お酒も美味しかったです。
中でも、私が気に入ったのが「GESSAMI」という白ワイン。
エチケットのイメージ通りフローラルな香りですっきりと飲みやすい女性が好む味でした。
maspiに行けばカタルーニャ料理が梅田でも味わえます
スペイン料理はすでにブームになっていますが、なかなか味わうことのできないカタルーニャ料理。
maspiはカタルーニャ出身のシェフが、心を込めて作ってくれるお料理がいただけます。
どれも手間暇をかけて作られているお料理で、終始感動的な時間となりました。
ランチタイムは、夜とはまた違うメニューを提供されているので(小豆を甘くせずに塩味に仕上げたものなど)、必ずランチにも訪れたいと思います。
スペインバルの雰囲気とはまったく違う、モダンでスタイリッシュなカタルーニャ料理がいただける素敵なお店。
予約で満席なこともあるので、前もって予約してからの訪問がおすすめです。
ぜひスペイン・カタルーニャ料理に興味がある方は行ってみてくださいね。
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